コンシューマーデジカメ雑感


コンシューマーデジカメがかなり面白くなってきた。長年愛用してきたデジカメもそろそろ見劣りがするようになってきたので、ちょっと背伸びをしてSONY DSC-TX9と言う機種を入手。
裏面CMOSも大分こなれてきたようで、扱いが上手くなってきた。ノイズはとても画像素子の小ささから想像出来ない少なさだし、色合いも基本的に『薄味』なのであとから弄り倒す事が出来る。もちろん撮ったカメラは別である(^_^)

この写真は「プレミアムオート」とか言う機能で撮ったのだが、6枚連写をしてノイズを消すと言う荒技を使っている。微妙な手ブレはきっと画素の外に出してしまっているのだと想像するが、大きくぶれた時はどうするのだろう?きっと頭の良いエンジニアさんがそこまで深読みしてプログラムを組んでいるに違いない。うーん、今までのソニーの傾向と随分と変化してきている気がする。パナソニックがちょっと(あくまでも個人的な意見だが)変な方向に進んでしまっている今、コンデジの中ではリコーとソニーが一歩抜きんでている気がする。リコーは時々ホワイトバランスを大幅に外してしまう(当たると素晴らしい色合いになる)と言う不思議な裏技を持っているので油断ならないのだが、その点ソニーは「イチロー」の如くキッチリと当ててくる。その代わり場外ホームランと言う事もないが。

これは「背景ぼかし」と言うおもちゃ的な機能を使って撮ってみた。焦点位置が同じ場所はクッキリしているのは理解出来るのだが、人形の周囲のボケ方ですごく不自然な場所があるのをお気付きになった方はいらっしゃるだろうか?まるでPhotoshopで加工し忘れたかの如く、失敗作のような場所があるのだ。
ただこれも目を凝らして見ないと良く分からないので、縮小してWebで見る限り全く問題はないと思う。ただ人工的な薫りはプンプンするが。
それでもこの機能があるのと無いのとではマクロで写真を撮る時など、うまく使いこなせれば一眼レフにも勝るとも劣らない写真が撮れる気がする。

最近のカメラは色々な機能が付いていて、誰でも簡単に奇麗な写真が撮れるようになった。これは素晴らしい事だと思うのだが、無駄にシャッターを押すようになってしまった気がする。フィルムの頃は現像代が高かったり、プリント代が掛かったりしたので、節約しながら構図をキッチリと決めてから撮っていた記憶があるのだが、今は「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」式になってきた(昔この方式でやっていたプロも沢山いた)。

時代の変化なのだろうか。

【追記】
Blackberryで見たところ、背景ボケの手抜き部分は全く判らない。